灯油ランタンのおすすめ

仲間や友人との語らいのひとときは、キャンプの楽しみの一つ。ランタンの暖かな明かりは、大自然の静けさに溶け込む最高の道具。穏やかな炎の揺らめきに癒やされるキャンパーも多いのではないでしょうか。今回はランタンのなかでもランニングコストも安く、静かで扱いやすい、おすすめの「灯油ランタン」をご紹介します。

灯油ランタンとは?

ランタンとは、手に持ったり掲げたりする持ち運び可能なランプの一種です。そのなかでも灯油を燃料とするものを灯油ランタンと呼びます。サイズがコンパクトなものが多く携帯性に優れ、汎用性の高いアイテムです。

灯油ランタンの種類には加圧式とフェアーハンド式の2つがあります。加圧式は明るさに優れ、フェアーハンド式は燃費に優れているもの。購入する際は使用用途に応じて、どちらの方式を採用しているか確認しておきましょう。

灯油ランタンの魅力

灯油ランタンの魅力は2つ。ひとつは充実した光量を放つ炎です。灯油ランタンの光は温かみがあり、揺らめきに癒される方も多くいます。

もうひとつはコストパフォーマンスのよさ。灯油はガソリンスタンドなどで比較的安価に手に入れことが可能です。灯油ランタンを実際に使うと、点灯時間は7時間程度。燃費は良好です。ただし、誤って使用すると引火の危険性があるほか、排気ガスも出るので、その点は十分に注意しましょう。

灯油ランタンの種類は2つ

キャンプ場でのランタンの使い方には、メインランタン、テーブルランタン、テント用ランタンの3つがあります。メインランタンがいちばん大きく明るいもので、テントサイト全体を照らすのが目的です。

メインランタンのもう一つの役割は食卓などから少し離れたところに設置することで、昆虫などを誘引できます。テーブルランタンはもう少し暗いタイプで、調理中の手元を照らしたり、食卓の上に置いたりといった使い方が一般的です。

テント用ランタンは、現在では、安全第一で持ち運びが簡単なLEDランタンが一般的に使用されています。灯油ランタンは、このメインランタンと食卓ランタンとして最適のおすすめランタンです。

燃料を灯油として使うランタンには2パターンの構造があります。一つは伝統的かつ、シンプルな構造の「フュアーハンド式」、もう一つは少し複雑な構造が特徴的で明るいタイプの「圧力式」があります。

圧力式は点灯にもちょっとした手間が必要ですが、その光量は魅力的です。そこで、メインランタンとしては圧力式を、食卓ランタンとしてはフュアーハンド式を使い分けることをおすすめします。

フュアーハンド式

燃費を重視するならフュアーハンド式ランタンがおすすめ。なかには「ハリケーンランタン」と呼ばれるモノもあり、名称としては“ハリケーンのような強い風でも消えることがない高い防風性能を備えていること”が由来とされています。つまりは、天候に左右されにくい安定した燃焼が可能なのが特徴です。

バーナーの中央にある灯芯が灯油を吸い上げる仕組みになっているのが原理。シンプルな構造なので、お手入れが簡単なのもポイントです。

温かみが感じられる柔らかな光を放つものが多く、テーブルライトに適しています。また、燃費に優れ、圧力式ランタンと比べて燃焼時間が長いのも見逃せないメリットです。キャンプの雰囲気を盛り上げてくれることでしょう。

圧力式

英語圏では「プレッシャーランタン」と呼ばれ、文字通り、ポンプで燃料に圧力をかけ、気化させて燃焼させる仕組みのランタンです。なお、灯油は常温では気化しにくく、圧力式ランタンを使う際にはポンピングやバーナーで温めるプレヒートという手順が必要となります。使用する前にはやり方を確認しておきましょう。

圧力式ランタンで実際に光を放つのは一般的に網状になっている「マントル」と呼ばれる部分です。マントルは化学処理を施した繊維の網で、熱せられると化学反応で明るく白い色を放つようになります。このマントルの中で気化させた灯油を燃やすのが圧力式ランタンの基本構造です。

マントルはもろくて割れやすく、気化させた灯油ガスをコントロールするための構造も精密なので、定期的なメンテナンスが必要なことにも留意しましょう。

灯油ランタンの燃料について

灯油ランタンの燃料は灯油です。キャンプ用のストーブなどで多く使われるホワイトガソリンと違い不純物が多いので、不完全燃焼すると大量の煤が出てしまいます。ですが、灯油ランタンのガラスのホヤが簡単に取り外せるようになっているので、煤掃除は可能です。

圧力式のランタンの場合は、点火の時にプレヒートさせるのが一般的ですが、コールマンにはプレヒート用のバーナーがないため、プレヒート用にアルコールを使います。

灯油ランタンの明るさって?

灯油ランタンの明るさはフュアーハンド式と圧力式でまったく異なります。フュアーハンド式のランタンは普通に灯油が燃える時に出る明かりですので、灯油の燃やす量を増やすことで、より明るくなります。実際のランタンで言えば、灯心(wick)の幅が広くなればなるほど、より多くの灯油を燃やすことになり、明るくなります。

明るさの目安としては6ワットから12ワットの電球くらいのイメージです。色は赤っぽく暖かな色合いです。光は左右に広がるので、テーブルランタンとして使えば、雰囲気のいい食事が楽しめます。

一方、圧力式ランタンの場合はマントルが熱せられて化学反応を起こして放つ色なので、白っぽい色合いが特徴。明るさとしては小型のものでも優に100ワット電球以上の明るさはあり、大型のものはさらに大光量ですので、メインランタンとして明るさ重視で使うには圧力式ランタンがおすすめです。

灯油ランタンのおすすめメーカー

コールマン

100年以上もの歴史を持つアメリカの総合アウトドア用品メーカー。その創業がガソリンランタンからということもあって、「コールマン・ガソリン」とも呼ばれるホワイトガソリンを使ったランタンの性能と使いやすさには定評があります。

1970年代に登場したホワイトガソリン仕様のモデル635は名機と呼ばれ、ここから多くの商品が派生しました。その中に灯油仕様の639があり、現在も販売されています。オリジナルの635はカナダ製のモデルで、同じくカナダ製、236のデザインテイストを受け継いでいます。

コールマンのランタンといえば「オールドコールマン」「赤ランタン」と呼ばれる200Aが有名。1990年代には復刻モデルの200Bが販売されました。現在では「シーズンランタン」として、毎年色やデザインの違う限定品がこの200Bをベースに製作、販売され、新旧のコールマン愛好家を魅了しています。

ペトロマックス

ペトロマックス社は1910年にドイツで創業した灯油ランタンのブランド。社名の由来は、灯油を表す“PETRO”と開発者の“MAX” を合わせたものです。その製品は、開発当時とほとんど変わらず現在に至っており、その完成度の高さがうかがえます。

主力商品はHK500で、実に200以上の精密なパーツから構成されています。外装はブラスとニッケルに加え、塗装されたアーミーモデルもあります。その美しく完成された姿は、世界のランタン愛好家を魅了しています。現在、ペトロマックス社からは、クッキングストーブやダッチオーブンなど、さまざまなアウトドア用品がリリースされユーザー層を広げています。

灯油ランタンのおすすめモデル|圧力式

コールマン(Coleman) ケロシンランタン 12022-L

定番のアウトドアメーカーであるコールマンの圧力式灯油ランタン。サイズは180×180×460mmで、明るさは700ルーメン、燃焼時間は約6.5~8.5時間です。

11型のマントルが2枚、給油の時に使うアルコールボトルが1つ付属しています。圧力式ながらランニングコストに優れているのがポイント。ただ、取扱説明書は英語で書かれているほか、プレヒート用のバーナーが付属でないので、その点は留意しておきましょう。

ペトロマックス(Petromax) HK500

200以上の細かいパーツで構成されている圧力式灯油ランタン。1917年に開発され、100年近くモデルチェンジしていないのが特徴で、長年に渡って愛され続けている逸品です。

サイズは170×400mm、重さは約2.4kg。タンク容量は1000mlで、たっぷり灯油が入れられるのもポイント。燃焼時間は約8時間とスタミナは十分です。明るさも最大500キャンドルパワーと光量も充実。実用性と見映えのよさを兼ね備えたおすすめアイテムです。圧力式灯油ランタンの定番的な名品が欲しい方にもおすすめできます。

武井バーナー 301Aセット BR-301A takei-002

キャンプや登山と言ったアウトドアシーンだけでなく、災害用としても用いられる圧力式灯油ランタン。ヒーターアタッチメントが付いているので、ランタンとしてだけでなく、ヒーターとしても使うことが可能です。

プレヒート用のバーナーが付属しており、約3分で使用可能になるのもポイント。サイズは160×330mm、重さは1.8kg、タンクの容量は1200ml、連続燃焼時間は約5時間です。

タンクは錆びにくい真鍮製を採用。構造はシンプルなので、メンテナンスが容易なのも魅力です。やや高価ですが汎用性は高いので、灯油ランタンの使用頻度が高い方におすすめです。

YOGOGO マルチフューエルランタン

灯油だけでなく、車用のガソリンも燃料として用いられる圧力式灯油ランタン。サイズは180×300mmで、重さは1270g、タンク容量は500ml。輝度は約1920ルーメンと白色電球並みの明るさです。

暖色系で眩しすぎることもなく、アウトドアシーンにおいては使い勝手良好。ただし、取扱説明書が付いておらず、使用するには慣れが必要なほか、異なる燃料が混ざると故障の原因となるので、その点は留意しておきましょう。

ヴェイパラックス(Vapalux) M320 vapx-004

ハンドメイド仕上げの圧力式の灯油ランタン。取り扱っている「ヴェイパラックス」はイギリス発のブランドで、本製品は1912年から続いている同国のWills&Bates社の技術とノウハウを引き継いだ名品として知られています。

サイズは高さ345mm、重量約1900g。タンク容量は900mlで、燃焼時間は約10時間とスタミナは十分です。カラーはレッドとブルーの2種類をラインナップしています。40~60回ほどのポンピングすることで安定した光量を確保できるほか、分解も簡単にできるので使い勝手は良好です。

灯油ランタンのおすすめモデル|フェアーハンド式

フュアーハンド(Feuer Hand) ハリケーンランタン 276 ジンク

見映えのよいカラーリングや洗練されたデザインが特徴のフェアーハンド式灯油ランタン。多くのユーザーから支持を集めているアイテムです。

構造がシンプルで、お手入れが簡単なのもポイント。サイズは150×260mm、重さは480g、タンク容量は340mlです。輝度は約43ルーメンで、連続使用可能時間は20時間以上。横風に強く、風速80m/sの環境下でも安定して燃焼します。

同社定番のハリケーンランタンとしても知られており、累計を試算すると数億台が生産されているとも言われている逸品で「世界でもっとも信頼できるランタン」との呼び声も高いおすすめモデルです。

フュアーハンド(Feuer Hand) ハリケーンランタン ベイビースペシャル 276

同社のハリケーンランタン「276」の改良モデル。フェアーハンド式灯油ランタンで、スタンダードなスズメッキ加工の上に、耐薬品性と耐衝撃性に優れたパウダーコーティングを施しているのが特徴です。

カラーバリエーションも豊富でレッドのほかにもブラック、イエロー、ピュアホワイトなど8色をラインナップ。なお、サイズや重さ、タンク容量などのスペックはスタンダードモデルの「276」とほぼ変わらないので、購入を検討する際は留意しておきましょう。

フュアーハンド(Feuer Hand) ハリケーンランタン276 ベイビースペシャル ETERNITY

堅牢性が高いフェアーハンド式灯油ランタン。風速80mでも炎が消えないほど雨風に強く、世界6か国の軍隊でも採用されていると謳われている製品です。

サビに強い銅板をフレームに採用。本体には極寒地、風雨に強いSUPRAX製の耐熱ガラスを用いています。サイズは幅150×奥行130×高さ約260mm、重さは約530g、タンク容量は340ml、燃焼時間は約20時間です。

煌々と照らすメインランタンとしてはやや役不足ですが、テーブルランタンとしては最適。ノスタルジーな炎の揺らめきを手元で感じたい方におすすめの灯油ランタンです。

デイツ(DIETZ) ハリケーンランタン BEL012-BK-G

洗練された黒のデザインと金メッキが目を引くフェアーハンド式灯油ランタンです。炎に照らされるとキラキラと光り、華やかで幻想的な空間を演出できるのが特徴。カラーバリエーションは黒金の他に赤金や青金などがあります。

サイズは約150×265mm、重さは500g、タンク容量は340ml、燃焼時間は約20時間です。明るさは7ルーメンと低いのでテーブルライトにおすすめ。なお、本製品は手作りのため、気泡や本体の流形などにバラつきがありますが、むしろアンティーク調で温もりのあるキャンプアイテムを求めている方は要チェックです。

デイツ(DIETZ) ハリケーンランタン BEL052

大型のホヤで燃焼空間が広く、綺麗で安定した炎を供給してくれるフェアーハンド式灯油ランタン。輝度は約127ルーメンで、メインライトとしては物足りなさを感じるものの、ちょっとした合間に使うライトとしては十分です。

サイズは幅約204×奥行約195×高さ約380mm、タンク容量は930ml。燃焼時間は約27時間と長めです。21mmの替え芯が付属しているのもポイント。アウトドアシーンだけでなく、非常灯としても大いに役立つので、長く使える灯油ランタンを求めている方におすすめです。

デイツ(DIETZ) ハリケーンランタン BEL055

強風や雨の中でも炎が消えず、安定して光を供給してくれるフェアーハンド式灯油ランタン。約127ルーメンの光が約75時間継続するのが特徴で、白色電球15Wほどの明るさを保ってくれます。

サイズは幅225×奥行225.5×高さ390mm。タンクの容量は2500mlと大容量のため、こまめに燃料を注入せずに済むのもポイントです。暖房の補助にもなることから災害用として用いることも可能。なお、価格はリーズナブルなので、手軽に使える灯油ランタンを探している方におすすめです。

デイツ(DIETZ) ハリケーンランタン デイツ78

素材に真鍮を採用しているフェアーハンド式灯油ランタン。重厚感と黄金色の輝きを放つ美しさが多くのファンを魅了している製品です。サビに強いほか、使い込むことによって経年変化していくのもポイント。アンティーク調に仕上がっていく過程を楽しめるのも特徴です。

燃焼時間は約20時間。サイズは150×265mmと500mlのペットボトルとほぼ同じ大きさ。重さは550gです。幅広のオリジナル4分芯でやや大きめの炎にしても芯が消耗しにくく長持ちします。アウトドアシーンにはもちろん、使わない時には室内に飾るインテリアとしても映えるおすすめアイテムです。長く使えるランタンとしてもおすすめ。

デイツ(DIETZ) ハリケーンランタン ミレニアム 2000

中型ハリケーンランタンとして十分な灯りを確保しながら、付属のポットで煮炊きもできる「ミレニアム」。フェアーハンド式灯油ランタンで、ゴトクと深型浅型2つのポットなどがセットになっています。5分芯でオイルタンク容量は約510cc。燃焼時間は約23時間と1回の給油で長時間の使用が可能です。実用性の高いランタンとしておすすめできます。

デイツ(DIETZ) ハリケーンランタン 2500

同社最大級クラスのフュアーハンド式ランタン(ハリケーンランタン)。大型オイルタンクの容量は2500ccもあり、燃焼時間は75時間と、しばらく使い続けることができるのが特徴です。

本製品は長時間使用できるので、肌寒いキャンプ場ではちょっとした暖房器具としても活躍が期待できます。春キャンプや秋キャンプなどでも使えるランタンを探している方におすすめのモデルです。

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) M-8356

材質に鉄を使用しており、アンティーク調のよい味が出ている見た目が魅力のフェアーハンド式灯油ランタンです。明るさは大きめのロウソク程度ですが、非日常的で落ち着いた雰囲気が楽しめます。使用する前にあらかじめ芯を切り揃えておくことがポイントです。

サイズは幅145×奥行115×高さ245mm、重さは400gと持ち運びに便利。タンクの容量は200mlで、燃焼時間は14時間。かなり安価なので、試しにフェアーハンド式の灯油ランタンを使ってみたいという方にもおすすめできます。

まとめ

穏やかに揺れるランタンの暖かい光は、きっとキャンプの夜を素敵に演出してくれます。さらに、灯油ランタンのメリットは経済的な点です。それは一晩中つけっぱなしにしても気にならないほどです。しかも、どこでも手に入る灯油を燃料としているので、災害時の備えとしても活躍します。趣味用品としてだけでなく実用性もある灯油ランタンにはもっと多くの注目が集まってもよいはずです。

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